イチゴの受粉を自分で
自作の収穫用台車に座って早朝からイチゴの収穫をする誠一さん
イチゴ収穫の合間に、イチゴ栽培と養蜂を両立させている誠一さんに話を聞いた。
「イチゴ部会は40人くらい居ったんですけど、交配用蜜蜂は飯塚市の養蜂家から借りよったんですよ。13年前ですかね、イチゴの受粉を自分で出来ないかと、ふっと思い付いて取りあえず言ってみたんですよ」
誠一さんは、自分で蜜蜂を飼ってイチゴの交配をしようと思い付き、借り蜂をしていた養蜂家に相談した結果、蜜蜂5群を買って養蜂を始めることになったのだが……。
収穫を待つ完熟イチゴの近くには次の収穫を待つイチゴが実る
「3年続いて越冬しきらんで全滅。4年目、もう1回だけしてみるかと挑戦したんですけど、その時に別の養蜂家から移虫の方法を習ったのが良かったな。最初に教えてもらった養蜂家は(自然王台ができるのを待つ)自然派だったんですよ。それで越冬しきらんだったですが、移虫の技術を知ると群がどんどん増えてですね。それで貸し蜂まで始めたら、宮若市の養蜂家さんから20箱もらってくれと言われてですね。始めてから4、5年目で20群もらってウハウハしよったんですけど、それが病気で、自分の蜂も合わせて全滅。バーナーで巣箱を消毒して、再度5群から始めたですよ。移虫の技術を教えてもらった養蜂家が言ってましたもんね『蜂は餌とダニ』って。シュウ酸を気化させる機械を使うとダニがボロボロ死ぬんですよね。人間の方はマスクしてやるんですけどね。吸い込んだらゴホゴホしますよ。ようこれで(蜂には)影響ないなというぐらいですよ」
傾き掛けた夕陽がイチゴハウスを輝かせ、隣にレンゲ畑が広がる
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