自由研究で「わが家の蜜蜂」を発表
行きつけのカフェ「ruche CAHOA」にて影山貴一さん
新見さんの話を聞いている時、影山養蜂研究所の後継者として属望されている孫の貴一(きいち)さん(24)が大きな額を持って帰って来た。隣接する美馬警察署長からの感謝状だ。文面には「八幡神社において大量の蜜蜂が蝟集し住民や通行人に危害が及ぶおそれのある状況に際し、自らの危険を顧みず蜜蜂を捕獲して襲撃の危険を回避し、地域の安全と安心の確保に寄与されました」とある。
東京で柔道の技術を応用した柔道整復師という国家資格取得を目指して勉強していたが、祖父が運営している養蜂研究所を継ぐため2年前に帰郷した。
「小学校の時から祖父の養蜂を見てきていますから、夏休みの自由研究で「わが家の蜜蜂」を展示発表したこともあります。昆虫や魚類の図鑑を見るのが好きで、小学生の時の夢は水族館の飼育員だったんです。養蜂を2年余やってきて(蜂が)身近な存在になってきたなって思っています。柔道整復師の勉強をしていた時は人が相手だったけど、蜂も愛情を注げば応じてくれるんだなあと思って……。養蜂だけでなく畑もやっていますしね。趣味でやっている自転車用のドリンクを作るとか、養蜂を6次産業化にも繋げていければと思っています。生き物を育てるのが好きなんで、最初から蜂が怖いという認識はなかったです。蜂が手の甲に止まって腰振りダンスをするのを見ていると可愛いなと思いますね。小学生の時、1回だけでしたがシマヘビを首に巻いて登校したことがあるんですよ」
養蜂家として、なかなかの素質の持ち主だ。
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