2021年(令和3年7月) 54号

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イチゴのポット栽培を考案したのは私です

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 ここで影山養蜂研究所代表の影山輝信さんからも、少し自らのことを聞かせてもらわなければならない。

 「47年間、農協にお世話になりましたね。イチゴのポット栽培とビニールハウスの巻上機を考案したのは僕ですよ。東京農大へ行く気はあったんですが、結局、高卒で農協に勤め始めて21歳で営農指導員。当時は専門というのはなくて、農家の作っとる物全てを指導せないかんかったから、イチゴ、ブドウ、キヌサヤエンドウなど何でもやったけど、イチゴのポット栽培を始めてからは、遠く仙台なんかからも視察に来たりしてね、うちの農協で10億円の売上げがありましたからね。ブドウの「宝玉」は10アール当たり700万円ぐらいあがりよったね。自分なりに相当勉強させてもらった。僕の技術を皆に伝えて、良かったなと思うてもろうたらええなあと……。若い時は気が短かったからね。迷惑掛けたこともあったかも知れんけど、農協、農家のために一所懸命仕事してきたつもりやけどね。営農指導員をさせてもろうて、イチゴ農家との付き合いの時に蜂と出会うてね。蜂と出会えたお陰で人間関係の財産もようけ出来て、それが一番良かったなあ思うとります。うちに勉強に来てくれる定年退職してから蜂を飼うかというような方は温厚というか、人間が出来ているというか、私も勉強させてもらいよります」

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