2015年(平成27年8月)8号

発行所:株式会社 山田養蜂場  http://www.3838.com/

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料理家・あさみ智子の
蜂蜜と地元素材を使った

蜂蜜入り

ブルーベリージェラート

器に盛られた「蜂蜜入りブルーベリージェラート」に、
シロップ漬けブルーベリーをトッピング

|「砂糖は使わなくって、蜂蜜だけでアイスクリーム作れますよ、と言う触れ込みのジェラートなんです。卵は入らないし、生クリームも入らない。ブレンダーを回して、凍らせておくだけなんです」

料理家のあさみさんが、何はともあれといった感じでブレンダーにオリーブオイル100ccを入れた。

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    |「ナタネ油でも結構なんですよ。必ず油を最初に入れるのは、材料のキレが良くなるのと、ブレンダーに掛けた時にきれいに廻るからなんです。もちろん泡立て器でもハンドミキサーでも構わないんです。ただ、空気をいっぱい含ませるために、持っておられるならば、ぜひブレンダーを使ってほしいですね」 (続きを読む)

    続いて、豆乳150ccと小さなボールに半分ほどの蜂蜜を加える。

    |「このまま湯葉ができるくらいの豆乳ですね。店頭で売っているのはもっとサラサラしてますけど、これは大豆から絞ったそのままなんです。お砂糖の代わりに蜂蜜を使いたいんですよ。蜂蜜は糖度の違いもあるので決まった量というのではないのですが、けっこうな量を使いますね。今日は100ccくらいでしょうか」

    さらに、手のひらに盛るほどのブルーベリーを加えた。

    |「たっぷり目ですが、季節のフルーツとしてフレッシュなブルーベリーを入れます。これも蜂がもたらす贈りものですもんね。宮崎県綾町産で手摘みのブルーベリーなんですよ。甘さを引っ張るのに、ココナッツを使おうと思ってます。いま流行っているのでね」

    そう言いながらあさみさんは、ココナッツパウダー180ccをブレンダーに入れた。

    |「そして、これを合わせるんですね。合わせるのみなんですが……。生クリームとか卵など、動物性がたくさん入るとカチカチになったりするんですけど、これはジェラートの食感ですね。ひんやりするけど冷えすぎないスイーツと言うんでしょうか。それに、これはちょっと裏技というか、よく固めるために私の場合、岩塩を必ず使うんです。小さじ2分の1強ぐらいですね。それでは、ブレンドにいきます」

    あさみさんはブレンダーのスイッチを入れたが、すぐに止めてしまった。

    |「レモン酵素を入れるのを忘れちゃった。大丈夫かな。間違えて、先に塩を入れちゃったので、レモン酵素の代わりにユズ酢を使います。ユズ酢はちょっとでいいかな。これも宮崎県の日之影町で作ってるんですよ。香りがやっぱりよろしいし、色持ちがしますので」

    再びブレンダーを廻し始めたあさみさん。

    |「ブルーベリーの色がきれいになったのが分かりますか。材料はブレンダーの半分ほどだったですが、空気を含んで倍くらいの量になりましたね。これをバットに流し込んで、このまま固めれば、いつでもスプーンですくって食べていただけるんです。オイルは植物性だから高血圧の方にも赤ちゃんにも、生クリームとか卵がだめな人も大丈夫ですね。蜂蜜がけっこう甘みを引っ張ってて、それを支えるのに岩塩とユズ酢、あとはココナッツパウダーだけですね」

    ブレンダーのスイッチを入れて数分。きれいな紫色になったクリーム状の材料を、ヘラで容器から掻き出すようにバットに流し込む。

    |「すでにもったりしてるんで、このまま食べても美味しいんですよ。きれいな色、香りもすでにいいですね。これを冷凍庫に入れるだけなんです。2時間くらいで固まりますよ」

    木立の間を抜けてくる風に秋の気配は感じるが、日射しはまだ夏の強さを保っている。ガラスの器に盛られた「蜂蜜入りブルーベリージェラート」をひと口含む。ユズ酢の酸味が先に立ち、ジェラートは魔法のように口の中で消えていく。後味として甘みをわずかに感じた。さっぱりしているので大人のデザートに最適だ。この爽やかな軽さに誘われて、初秋の人恋しさが募ってくる。

     

    ■ 主な材料

     オリーブオイル 100cc

     豆乳 150cc

     蜂蜜 100cc

     ココナッツパウダー 180cc

     ユズ酢 30cc

     ブルーベリー 手のひら山盛り

     岩塩 小さじ2分の1強

    ① ブレンダーにオリーブオイルを入れる

    ② 絞ったままの豆乳150ccを加える

    ③ 蜂蜜100ccを加える

    ④ フレッシュなブルーベリーを加える

    ⑤ よく固めるため岩塩を少々

    ⑥ 最後にユズ酢30ccを加える

    ⑦ 空気を含ませるためブレンダーで攪拌

    ⑧ バットに流し込み冷凍庫で約2時間

    料理家・あさみ智子(ともこ)

    1969年京都府生まれ。幼い頃から料理好き。自然を求めて育つ。東京でファッションモデル中心の活動をした後、1994年にオーガニックな環境を求めて、宮崎市へ移住。料理を仕事として、オーガニック関連店の立ち上げに係わり、ケータリングや料理教室をしながら精進し、2006年に玄米菜食.comを立ち上げ、カフェ山猫を始める。

    2014年に現在地の綾町に移転。一男二女の母。

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