婚姻届けをして交付金は1.5倍
古民家を改装したときつ養蜂園の店舗
ときつ養蜂園は2015(平成27)年に佳徳さんが山口市の新規就農者認定を受け、農業次世代人材投資資金150万円の交付を得て創業したが、その翌年には、家族経営協定を届け出るために佳徳さんと志帆さんは婚姻届けをして夫婦となり225万円の交付金を受けている。佳徳さんは祖父の影響もあって農業に魅力を感じて自らが望んだ養蜂だったが、妻となった志帆さんは養蜂に違和感はなかったのだろうか。
近所の農家から頼まれたスズメバチの駆除を終えてホッとした表情の時津夫妻
「取りあえずやってみたというか、人のやらんことをやりたいというのがメチャメチャありましたから、怖いも不安もなかった。夜、蜂場で仕事をしている時、ズボンの中に蜂が入ってきて、夜中にズボンを脱いでパンツ一枚で蜂場を走り回りましたね。結局、刺されましたけど……。生き物が好きだったのがあったかな。蜂が可愛いというのが先行したかな。兎も角作業するのが楽しかったです。直感で動いてしまうので、蜂と調和するというのか、蜂に自分を敵と思わせないというのか、それはスタッフの中でも私が一番早いですね。巣箱を持ったりするのも出来ますし苦ではないです。主人も抱っこ出来ますし……。身長171センチ、女性としては体力もあるのかも知れませんね。元々身体を動かすのが好きだったし、自然の中で身体を動かすのは人間として本望ですね。しばらく蜂場に行かないと、体調が悪くなるような気がします」
ときつ養蜂園駐車場横の空間は近い将来、蜂蜜をテーマにした体験型農園を作る計画だ
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