女王蜂が卵を産む巣房がなくなる
採蜜が終わった単箱に継ぎ箱を重ねる淳也さんを母親の百合子さんが手助けする
6月21日に淳也さんが北海道へ出発すると聞いた。
「豊岡でトチ(蜜)を採って百花(蜜)も採って、それから北海道へ行ってもキハダ(蜜)に間に合うんです。その後にアザミ(蜜)、アザミの後でシナ(蜜)が入るんです。若干重なる時もありますけどね。盆過ぎて8月末くらいからはソバ(蜜)も入ってきますしね。補助金で一人の人が150ヘクタール(ソバを)作るようになって、5、6人やっています。5年ほど前からみると大違いですね。無理してでも採ってしまわないと、ほとんど蜜巣になってしまったら女王蜂が卵を産む巣房がなくなりますから。汗かいただけ収入になりますから。一番大量の時には一日に(一斗缶で)30本、100万(円)くらいになりますからね。盆過ぎたら蜂屋は、もう終わりという気分になるんです。それが、そこからソバ(蜜)が入ってきますんで、体にむち打たんとですね。ソバ(蜜)があることで助かっていますからね。イチゴ農家への貸出用に作った蜂に餌をやらなくても良いのは助かりますね。気温が下がってくると蜜が固くなって、遠心分離機から(蜜が)出ませんしね。今は(遠心分離機が)韓国製なので出るようになりましたけどね。機械は重いけど、蜜は良く出ますね。回転が良いんでね。蜂払い器も韓国製ですもんね」
蜜巣板の蜜蓋を切る
百合子さんが蜜巣板を遠心分離機にセットする
Supported by 山田養蜂場
Photography& Copyright:Akutagawa Jin
Design:Hagiwara Hironori
Proofreading:Hashiguchi Junichi
WebDesign:Pawanavi