移虫で蜂を作れるようになった
ローヤルゼリーを採る王台枠を巣箱から抜き取って状態を見る裕一さん
一方、現在、玉生美蜂場の2代目として代表を務める小野田裕一(おのだ ゆういち)さん(38)に養蜂を始めた頃を思い出してもらった。
「高卒で派遣技術者として車メーカーで設計をやっていたんですよ。リーマンショックで会社の事情があって早期退職者を募集していた時でした。一生この仕事をやれるかと自問してみると、無理だなと思ったのがありますね。職場でのストレスがありました。その点、この仕事は体のきつさはあるけど、まだ性に合っているかなと思って……。高校卒業するまではまったく興味がなかったです。けど、会社を辞める1年くらい前から週一で手伝いはしていたので、それでやれるのかなという感じがありましたね。養蜂を始めても親父の方がずっと主導だったので……、ここ2、3年じゃないですかね、親父が身を引いているのは……。私が移虫で蜂を作れるようになったのもあるのかなと思っていますけど……。もう14年になりますね。早えぇなあ……」
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