元旦は飯綱山へ登山
父親に連れられて子どもの頃からクロスカントリーで馴染んだ鏡池近くの喫茶店に営業に行く
大工仕事をやっている時だった。友人がスノーボーダーで養蜂をやっていたスペイン人を突然連れてきた。「そのスペイン人とは意気投合して気も合うし、一緒に養蜂をやろうよ」と言われたけど、その時は決心できなかった。そのスペイン人から「蜂は自浄作用で生きていけるんだから、ダニ剤なんて使っちゃいけないんだ。無農薬で養蜂はできる」と教えられて、再度、新たな視点で養蜂に関心を持つことになる。その後、無農薬で蜜蜂を飼うスペイン人の養蜂に関心を示す投資家が現れ、援助を得て豪さんはスペイン人と2人で養蜂をやることになったが、結局、投資家とスペイン人が決裂してしまった。しかし、それでも、スペインから巣箱を輸入し、蜜蜂50群を地元の養蜂業者から購入する計画はそのまま進行して、豪さんが投資家の援助を受けて、養蜂家として出発したのが2020年4月のことだった。
鏡池の縁に咲いていたシモツケの花
「1年目2年目は苦労して、蜂もいっぱい死なしちゃって、沖縄から蜂を買い足したこともありました。日本での無農薬養蜂のやり方とスペインでのやり方とが、今まさにハイブリッド養蜂でやっていて、今年は一番良い状態で越冬できて、2割増しという感じで蜂蜜が採れていて、除草剤、防腐剤を使わないでやっています。ハイエンド商品の「戸隠」は国立公園の中でトチ蜜を採っていますし、うちの百花は北信州の風土が詰まっているんです。最初は梅で、それからアンズ、タンポポ、ヘビイチゴ、リンゴ、アカシア。標高差を利用して長野のリンゴが終わったら、標高の高い所のリンゴを採って、それから平野のアカシアが終わると、戸隠のトチが咲き出します。標高の高い信州の野バラ、イタチハギなど初夏の段階の百花蜜。ともかく美味しい蜂蜜を提供しようということなんです」
Supported by 山田養蜂場
Photography& Copyright:Akutagawa Jin
Design:Hagiwara Hironori
Proofreading:Hashiguchi Junichi
WebDesign:Pawanavi