2023年(令和5年10月) 75号

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蜜巣板のほとんどが蜜で一杯

 最初の継ぎ箱の蓋を開け、1枚目巣板を持ち上げた桂吾さんが「わっ」と小さな声を出した後、何ごともなかったように作業を続け、たっぷりと蜜が溜められている蜜巣板を持ち帰るため、武さんへ手渡している。作業が一区切り付いた時、桂吾さんに「わっ」と声を出したのは何故かと尋ねた。桂吾さんは声を出したことを意識していなかったようで、状況を思い返しながら「(卵はある筈のない)継ぎ箱の巣板に卵が産み付けてあったからだと思うけど……」と言う。継ぎ箱には、本来、蜜を溜めるための巣板を入れてあるので、そこに卵があることは変則的だが、下の単箱に入れてある巣板が、卵や蜂児で一杯になったためなので、蜂群に勢いのある証しでもある。実際、桂吾さんが継ぎ箱から引き抜く蜜巣板のほとんどが蜂蜜で一杯になった状態だった。昨日の朝日蜂場の状態を思い返すと、大きな違いだ。

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