巣箱を置く地面を猪が
継ぎ箱を外して巣板を減らし、蜂の密度を高めて越冬に備える
2か所の蜂場を巡って巣箱を並べ、最初に合流したコンビニ近くの農道に戻ってから4トントラックに残っていた巣箱を、手伝いに来ている農家の軽トラックに移し替える。
「(運送屋の)エルフを帰すので」と、利憲さんが巣箱を軽トラックに移し替えている理由を説明してくれる。運送屋の4トントラックを空荷で青森まで帰す訳にはいかない。こちらで荷物を積み込む時間が迫っていたのだ。
巣箱を軽トラックに移し替えてエルフが出発すると、利憲さんが皆に伝える。「千葉に行って、次に髙根で仕舞い」。いよいよ巣箱移動の終わりが見えてきたと思ったが、なかなか出発しない。憲二さんがワゴン車のタイヤのボルトを締め直している。どうやらボルトが緩んでいてタイヤが外れそうになっていたらしい。事故になる前に気付いて良かった。「竜馬、そんな時にはボルトを叩いてみれば良い」と、利憲さんが穏やかに息子に伝える。
憲二さんが蜂を払う
最後に軽トラック2台で巣箱を運び込んだ寺の奥の蜂場は、巣箱を置く地面を猪が掘り返していた。「そこに2つ持って行けば良いが」と、竜馬さんが平な場所を指差して津軽弁のイントネーションで利憲さんに話し掛けていた。
巣箱を全て設置した後、手伝いの農家も一緒に昼食を摂って解散となった。この後、一休みすると、利憲さんと川村さんは今回積みきれなかった巣箱を取りに2トン車で青森へとんぼ返りすることになっているという。ここが踏ん張り時というのは分かるが、ちょっとハード過ぎるスケジュールだ。
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