2024年(令和6年4月)77号

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携帯が一斉に地震警報を

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 「初詣に来られる皆さんを世話する地区の係で、元日は神社の拝殿に居たんです。午後4時になったら帰っても良いということだったので、そろそろ帰ろうかなと話していた時に皆の携帯が一斉に地震警報を鳴らしたんです。その直後、震度5弱の揺れがきた時には、『やばい』と思いました。続いて空襲警報みたいなサイレンの音が一斉に鳴り始めて、津波が来たら全部流されるという不安感が急に湧き上がって、何もかも無くなる、世紀末になるというような気持ちになりました」

 2024年1月1日午後4時10分に最大震度7の揺れを観測した石川県能登半島地震が発生した時、震源地から直線距離で約120㎞離れた石川県加賀市潮津(うしおづ)町の潮津神社に居た「森のくまさん」代表の高井孝徳(たかい たかのり)さん(39)である。

 「でかい地震が30分おきくらいに来ていたんで、早く避難しましょうと皆に呼び掛けて、私は、緩やかな上り坂になっている県道39号を海の反対方向へ避難したんです。その時に一番早く電話をくれたのが、埼玉県の野々山純(ののやま じゅん)さん(羽音に聴く67号で既報)だったんです。私が養蜂の師匠として教えて貰っているんですが、親身になって心配してくれているのが伝わりましたね。地震の被害はそんなにはなかったのですが、食器棚が倒れたり蜂蜜の瓶が店の棚から落ちて割れましたけど……」

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