歩行者天国で蜂蜜を展示販売
上田市の繁華街海野町の歩行者天国で蜂蜜を展示販売する内山力斗さん(左)と羽毛田慶助さん(中央)
もう一か所は上科(かみしな)蜂場。「ここはアカシアがすごいんです。(花の時期になると)裏の山は(アカシアの花で)真っ白ですから」と、慶助さんは3か所の蜂場に私を案内して、この後、私を何処へ案内したものか戸惑っている様子だ。
力斗さんが上田市の商店街海野町(うんのまち)の歩行者天国で蜂蜜を展示販売しているというので、慶助さんと行ってみると大賑わいだ。商店街通りの両側に様々な屋台が並び、その間を家族連れが和やかに品定めをしている。力斗さんの出店は屋台が並ぶ端の方だった。「端まで客が来てくれるかな」と、慶助さんが心配顔で呟く。心配は無用だった。出店の前には次々とお客が立ち止まって、力斗さんと慶助さんが蜜巣を崩して差し出す小さなスプーンを口に運ぶ。この日は、看護師の仕事が休みだった力斗さんの妻夕華(ゆうか)さん(29)も一緒に出店を手伝っている。忙しくしている力斗さんとは立ち話もできない状態で、邪魔にならないように慶助さんと一緒に早々に引き上げた。
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