JFS-B規格に適合工場
井手蜂場での内検。この蜂場でもサクラ蜜の蜜巣板を抜く
HONEY.Kの京北工場は、割り出した群を置いた蜂場から僅か1、2分の距離にあった。
「元はカフェだった建物を買い取って工場にリフォームしたんです。国際的な食品規格(CODEX)と日本の食品衛生規格(HACCP)双方の要求項目を含む食品安全マネージメント規格(JFS-B規格)に適合している工場なんです。滅茶苦茶お金が掛かりましたよ。食品事故を起こさないためのプロセスが認証されたということなんですけどね。個人の養蜂業でJFS-Bの認証を取っているのは全国でも数軒と聞いています。何か問題が起こった時にこの認証を取っておくと、原因まで遡れますからね」
蜂場から一旦抜けた木村さんが燻煙器の準備をして内検に参加する
以上は、木村さんから後日、京北工場の説明を伺った際の内容である。ワインを評価する際に使われるテロワールの概念(ワインの味を決定するのは、土壌や気候、地形など、ブドウを栽培する際に影響を与える全ての自然界の要素が含まれる)を、木村さんはHONEY.Kをブランディングする際の根底概念として捉え、それを裏付ける施設として京北工場がある訳だ。
翌日に予定している子ども向けイベントで使う蜜巣箱の中が見られる携帯巣箱を京北蜂場で準備する
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