2026年(令和8年3月) . 90号
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今は伸びてくる時期だけん
「中山さん」蜂場で巣箱から取りだしたムダ巣に溜まった蜜に蜂が群がる
巣箱を並べ終えると、午前10時半を過ぎていた。
「うちも西垂水も10時と3時のお茶は必ず休みますけんね。うちん母ちゃんが準備してくれるとです」
そう言って聖也さんがポットから紙コップにお湯を注いでお茶を淹れ、軽トラの荷台にお茶菓子を並べる。
「相谷は養成群の蜂場なんです。多久よりこっちの方が育ちが良いけんですね。ここから唐津市や鹿島市、多久市のみかん畑に4月下旬に移動します。以前は5月の連休くらいからで丁度良かったんですけど、今は4月末くらいから花が咲き出してからですね。みかん園への謝礼は蜂蜜です。採蜜の帰りに農家に寄って『ボールか何かなかですか』と声を掛けて、一斗缶に入りきらんで遠心分離機に少し残っていた蜂蜜を御礼に差し上げたりしてですね。秋口にはみかん園の草払いに行ったりもですね。農家さんも蜂の出ていない朝の早いうちに消毒するように配慮してくれたりですね。そういう農家さんもおんしゃっとです」
相谷蜂場でお茶の時間を過ごした後は「田代さん」蜂場へ。「ここの作業はなくて、餌が足りているかどうかの確認だけ……」と言いながら、巣箱の蓋を少し開けて蜂の様子を確認している。「もう一回くらいやった方が良いかな……」と呟き「現在の蜂数に合わせると、今は伸びてくる時期だけん」と私に説明する。
餌が足らなければ餓死させてしまうし、多過ぎれば自然界の花蜜は入らない。その切り替えの判断は養蜂技術の要の一つである。
相谷蜂場でお茶の時間となり聖也さんがカフェオレを入れる
相谷蜂場で内検をして代用花粉団子を与える
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