オッという感じで入って行くけん
田柄蜂場から巣箱を移動させるために軽トラに巣箱を積み込む
翌朝は3月中旬だというのに強い冷え込みで、宮本養蜂近くの田畑は真っ白に霜が降りていた。私が霜の降りた朝の景色を撮影していたため30分ほど蜂場への出発を遅らせてもらった。そのせいで昨日荷造りをした田柄蜂場に到着したのは、もう午前8時半を過ぎていた。通常ならば、蜂が巣箱から飛び出した後で巣箱を移動させると、飛び出した蜂の戻るべき巣箱がなくなるため、巣箱移動には適さない時間なのだが、この朝は冷え込んだためか、まだ巣門から飛び出す蜂を見ることはなかった。私のせいで蜂場への到着が遅くなったことを詫びると、「蜂が巣箱から出る前の時間なら昼間でも移動させることはできますけん」と、聖也さんが慰めてくれる。「出ていっとる蜂が少しなら、巣箱を一箱だけ残しておくと、出て行っていた蜂も、オッという感じで入って行くけんですね」。
相谷蜂場で聖也さんが巣枠を一枚持ってきて挿す
そう言うと、聖也さんは巣門を次々と閉めて歩き、巣箱を軽トラに積み込み始めた。この日は、正広さんが別件の用があって蜂場の仕事は聖也さん一人だ。36箱、軽トラの荷台一杯に巣箱を積み込み、伊万里市にある「中山さん」と呼ぶ蜂場へ向う。
相谷蜂場で聖也さんが内検をして代用花粉団子を与える
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