桐材の巣箱は7万円
この日干潟で初認されたソリハシシギの実物大模型
「養蜂技術も固定概念に囚われずに模索して、断熱効果と軽さを期待して桐材の巣箱を作ったこともありました。通常の巣箱は杉材で厚みは5分5厘(1.67㎝)と薄いため、夏は暑くて冬寒いんです。越冬中は巣箱の中で蜜蜂が飛翔筋を震わせて蜂球内の温度35.2℃を維持しないといけないので、巣箱内の温度が下がるとそれだけ蜜蜂の活動が活発になり、食料として貯めている蜂蜜の浪費に繋がる訳ですよ。ところが会津若松の製材所に頼んで作ってもらった厚さ1インチ(2.54㎝)の桐材の巣箱は一箱7万円にもなった。これはコスト的に無理でしたね。それから7年経つんですけど、現在は、福祉事業所に常勤しながら造園会社と連携して養蜂の仕事をしています。蜜蜂の仕事は生計を立てる以上に、自分の人生を豊かにしてくれますね」
養蜂の基本は蜜蜂の状態をじっくり観察することが基本
習志野市谷津干潟自然観察センターの建物に戻ると、谷津干潟を一望できるガラス張りの正面に小さな告知板が提げてある。この日(8月2日)が、北のユーラシア大陸で繁殖した旅鳥のソリハシシギがインドや東南アジア、オーストラリアなど南の地域へ渡る途中で休憩するため谷津干潟で初認された日であることを告げていた。
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